シュルツの自律訓練法(1)
2013-06-04 23:10:26 テーマ:ヒプノセラピー(催眠療法)

ヨハネス・ハインリッヒ・シュルツ(1884-1970)
こんにちは。
あがり症改善カウンセラーのMartyです。
今回は、自己催眠法であり、
リラクゼーション法の一つである
「自律訓練法」について、
お話ししたいと思います。
ドイツ人の精神科医ヨハネス・ハインリッヒ・シュルツは、
こう考えました。
「自分で手軽に催眠状態に誘導できる方法は
ないだろうか?」
そこで彼は、催眠状態の時に感じる感覚をリストアップし、
それらの感覚に自ら導くことで、
自分で催眠状態になる方法を考案しました。
それが、1932年に考案された
「自律訓練法」です。
この「自律訓練法」は、
背景公式と6つの公式の計7つの公式からなります。
背景公式:気持ちが落ち着いている
第一公式:手足が重い
第二公式:手足が暖かい
第三公式:心臓の鼓動が静かに打っている
第四公式:呼吸が楽になっている
第五公式:お腹が暖かい
第六公式:額が涼しい
これらの公式を順に心の中で繰り返し唱えることで、
自分で自分を催眠状態に導くことができます。
コツとしては、思い込むのではなく、
それぞれの部位に意識を向け、
重たさなら重たさ、暖かさなら暖かさといった感覚を
感じられるようになることです。
催眠状態に導いたら、
得たい変化を促す暗示文を唱えれば、
自己暗示法となります。
この自律訓練法を修得すると、
手足の表面温度を上げたり、
脈拍をある程度コントロールできるようになったりします。
次回は、この自律訓練法の注意点について
お話ししたいと思います。


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