私の運動経験とあがり症の関係(1)

こんにちは。

 

あがり症改善カウンセラーのMartyです。

 

 

 

前回まで、有酸素運動の
驚異的な効果についてお話ししてきました。

 

今までお話ししてきたように、
有酸素運動は、脳内伝達物質のレベルで、
驚くほどあがり症に効果があります。

 

今回は、実際に、
私の運動経験とあがり症の関係について、
お話していきたいと思います。

 

 

 

私があがり症だと気づいたのは、
中学生の頃でした。

 

今思えば、SADの症状が、
ほとんどあてはまっていましたね…。

 

誰にも相談できず、
本当に辛い毎日だったのを今でも覚えています。

 

そんな中、不登校にならなかったのは、
バスケ部に入っていて、
日常的に運動する習慣があったからかもしれません。

 

 

 

高校に進学し、
私は部活には入りませんでした。

 

しかし、毎日学校まで、
往復40分間の自転車通学があったのです。

 

自転車は有酸素運動の代表的な運動ですね。

 

あがり症には毎日悩まされ続けていましたが、
何とか高校には毎日行くことができました。

 

 

 

大学に入学し、私は決心します。

 

あがり症に正面から向き合うために、
心理学を始め、あがり症改善に必要な
様々なことを学び始めました。

 

そのきっかけは、こうです。

 

私は理系の大学生だったため、
4年生になると卒業論文の発表があります。

 

大学に入学して早々、
私は卒業論文発表の機会に耐えられないだろう、
つまりその発表を欠席してしまい、
大学を卒業できないのではないかと思ったからです。

 

今思うと、大学入学直後に、
3年後の論文発表のことを心配するというのは、
どうなのでしょう?(^_^;)

 

でも、そのぐらい、
私にとってあがり症は深刻な悩みでした。

 

 

 

次回に続きます。

有酸素運動の驚異的な効果(4)

こんにちは。

 

あがり症改善カウンセラーのMartyです。

 

 

 

今日は、今までお話ししてきた
SADで用いられる薬と運動の関係の
まとめとなります。

 

 

 

SADで用いられる薬には、
口の渇き、多汗、めまい、
震え、勃起不全、吐き気などの副作用があります。

 

しかも、薬は永続的な改善を約束するものではありません。

 

一方、運動の副作用は、一時的な筋肉痛ぐらいです。

 

 

 

もちろん、運動と薬のどちらかを選んだ方がいい、
というわけではありません。

 

現在、薬を服用している場合は、
医師の指示に従ってください。

 

運動と併用していけば、薬の量も
だんだん少なくなっていくことでしょう。

 

私が言いたいことは、
運動は選択肢として差し出されたもうひとつの手段であり、
不安障害の人も、ときどき不安を感じるだけの人も、
自分で処方できるので非常に手軽だということです。

 

 

 

運動がすぐれているのは、
日常で感じる不安に対しても、病的な不安に対しても、
体と脳の両方に効果があるところです。

 

運動は自発的にすることなので、
そのストレスは予測できるし、

コントロールすることができます。

 

その点が心理上、非常に重要な意味をもっています。

 

なぜなら、自分を支配している
という感覚と自信が得られるからです。

 

 

 

次回は、私の運動とあがり症の関係についてお話ししたいと思います。

 

 

有酸素運動の驚異的な効果(3)

こんにちは。

 

あがり症改善カウンセラーのMartyです。

 

 

 

引き続き、有酸素運動が、
SADにどのように効果があるのかについて
お話ししたいと思います。

 

 

 

以前、お話ししたSADの治療に使われる3タイプの薬と
脳内伝達物質の関係を思い出してください。

 

1.β(ベータ)遮断薬⇒「ノルアドレナリン」
2.抗不安薬⇒「GABA(ガンマアミノ酪酸)」
3.SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)
 ⇒「セロトニン」

 

 

 

前回は、「1.β遮断薬」にスポットを当てましたが、
今回は残りの2タイプと運動の関係にスポットを当てます。

 

まず、「2.抗不安薬」が働きかける
「GABA(ガンマアミノ酪酸)」です。

 

有酸素運動は、GABA分泌も
引き起こすことがわかっています。

 

つまり、不安を自ら引き起こそうとする脳の動きを
細胞レベルで食い止めることができます。

 

GABAは、脳で起きる強迫観念に駆られた
フィードバックの連鎖を断ち切ることができるのです。

 

 

 

最後に、「3.SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)」が
働きかける「セロトニン」です。

 

有酸素運動をすると、
このセロトニンも増えることがわかっています。

 

(運動をして筋肉がはたらき始めると、
体は燃料を供給しようと
脂肪を分解して遊離脂肪酸を作り出します。

 

この遊離脂肪酸が血液中を移動する際に、
セロトニンの構成材料となるトリプトファンができます。
また、運動によって増えたBDNF(脳由来神経栄養因子)も、
セロトニンを増やします)

 

つまり、セロトニンが増えることで、
私たちを落ち着かせ、安心感を高めるのです。

 

 

 

以上のように、運動によって
SADの治療に使われる全3タイプと同じ効果が得られるのです。

 

このように、運動によって緊張を緩和できることを、
「運動の鎮静効果」と呼ばれています。

 

 

 

次回は、SADの薬と運動の関係のまとめとなります。

 

 

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