エスデール、母国での失敗…
2013-05-28 22:30:17 テーマ:ヒプノセラピー(催眠療法)
こんにちは。
あがり症改善カウンセラーのMartyです。
前回、医師エスデールが、
インドで何千件もの催眠による無痛手術に成功した、
というお話をしました。
今回は、エスデールが母国イギリスに
帰国した後の話となります。
エスデールは、母国イギリスに帰国しました。
インドで磨いた無痛手術の技術を、
イギリスでも如何なく発揮しようしました。
しかし、なぜかイギリスでは、
インドと同じような無痛手術の効果が表れなかったのです。
これは、文化の違いに起因するものでした。
インドでは、瞑想の習慣が浸透しており、
精神世界に対する抵抗が少ない方が多かったのです。
その結果、インド人には催眠を受け入れる文化的な素地があり、
無痛手術に大きな効果を発揮していました。
一方、イギリスは、キリスト教文化圏です。
当時の教会は、
「苦しみは人に与えられた尊い試練だ」
と教えていました。
「苦しみは耐えてこそ美しいのだ」と。
そういった文化的な素地の結果、
無痛手術の効果がインドほど表れなかったのです。
エスデールの功績は、周りから認めらることなく、
失意のもと残りの人生を送りました。
次回は、薬品麻酔が認められるきっかけとなった
出来事についてお話しします。